> 安全管理のポイント
> CO中毒事故を防ぐために
> ガス臭いと感じたら
> ガス使用を再開するときの安全確認/ガスメーター(マイコンメーター)の復帰方法
安全管理のポイント
消費者の皆さまに行ってほしい安全管理
● LPガス容器からガスメーターの出口までは「供給設備」と呼ばれ、LPガス販売店が責任を持って点検と維持管理を行います。
● ガスメーターの出口からガス器具までは「消費設備」と呼ばれ、法律上の管理責任は消費者の皆さまにあります。 日常の点検・維持管理は、ふだんLPガスを使っている皆さまで行ってください。
ガス器具の安全チェックのポイント
より安全にお使いいただくための、日々みなさまに行なっていただきたい安全チェックのポイントです。
こんなときはすぐに連絡を!
炎 | 炎が安定しない | 炎が黄色い | 炎が赤い |
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操作 | 使用中に消火した | 爆発的に着火する | 火移りしにくい | |
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点火しにくい | 点火しない |
器具 | 異常音をたてて燃える | ガスの臭いがする | 運転中に排気ガスの臭いがする |
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● 器具メーカーかLPガス販売店に、すぐ点検を依頼してください。 ● 点検・調査は無料で行いますが、修理や改善が必要なときは有料となります。 ※点検・修理の連絡先は、取扱説明書や器具メーカーのホームページ等で確認してください。
CO中毒事故を防ぐために
燃焼器は空気(酸素)が不足したままで使用していると不完全燃焼を起こし、CO(一酸化炭素)が発生します。COは毒性がとても強く、少し吸い込んだだけでも、頭痛・吐き気、死に至る危険性があります。
COの人体に及ぼす影響
LPガス自体には毒性はありません。しかし、不完全燃焼を起こすとCOが発生します。COは、きわめて強い毒性をもっており、その物性は空気とほぼ同じ比重で、無色・無臭のためほとんど存在に気がつきません。わずかでも吸い込むと中毒を起こし、死につながります。
空気中のCOと中毒症状
CO濃度 | ppm | 呼吸時間および病状 |
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0.02% | 200ppm | 2~3時間以内に軽い頭痛 |
0.04% | 400ppm | 1~2時間で前頭痛 2.5~3.5時間で後頭痛 |
0.08% | 800ppm | 45分で頭痛、めまい、吐き気 2時間で失神 |
0.16% | 1600ppm | 20分で頭痛、めまい 2時間で致死 |
0.32% | 3200ppm | 5~10分で頭痛、めまい 30分で致死 |
0.64% | 6400ppm | 1~2分で頭痛、めまい 10~15分で致死 |
1.28% | 12800ppm | 1~3分で死亡 |
※たとえ0.01%(100ppm)であっても幼児などの場合では、数時間でけいれんを起こすこともあります。
燃焼器を使用する際は、日頃から以下のようなことに注意してご利用ください
安全のために、古くなった燃焼器は交換を
ガスをご利用のご家庭で、古い湯沸器や風呂がまを使っている方はいませんか。不完全燃焼を起こすのは古くなった燃焼器をお使いの場合が多く、 不完全燃焼防止装置が付いていない燃焼器では、不完全燃焼を起こしても燃え続けてしまいます。 不完全燃焼防止装置が付いていない古くなった燃焼器をお使いの方には、燃焼器の交換をお願いたします。
こんなガス器具に、CO中毒事故が起きています!
不完全燃焼防止装置が付いていない 瞬間湯沸器 | 不完全燃焼防止装置が付いていない 排気筒のある湯沸器 | 不完全燃焼防止装置が付いていない 煙突のある風呂がま |
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排気筒・煙突についてのご注意
排気筒・煙突のついたガス器具をご使用の場合、煙突の外れなどでCO中毒事故に至る可能性があります。
ガス臭いと感じたら
LPガスは本来、無臭ですが、ガスが漏れた時にすぐに気づくように、ガス特有の臭いをつけています。 ガス臭いと感じたら、以下の手順で緊急の連絡先かLPガス販売店に連絡してください。
火気は絶対使用しないで
・着火源となる裸火、換気扇、電気などのスイッチにも絶対手を触れないでください。 ・電気のスイッチは切る時にも火花がでます。切ることもしないでください。
ガスを外に追い出して
戸や窓を大きく開けて下さい。 | すべての器具栓、 ガスの元栓を閉めて下さい。 | 容器バルブは必ず閉めて下さい。 |
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ガス漏れの状況をすぐ連絡
● 「緊急時の連絡先」に連絡してください。
1.「お名前」「ご住所」「ご近所の目標」「その場の状況」をお知らせください。 2.「緊急時の連絡先」の指示に従ってください。安全確認が済むまでガスは使用しないでください。 ・緊急時の連絡先は、あらかじめLPガス販売店に確認してください。 ・緊急時の連絡先は、24時間無料で対応しています。
ガス使用を再開するときの安全確認/ガスメーター(マイコンメーター)の復帰方法
ガス使用を再開するときの安全確認
■次の場合はガスを使用すると危険です。
ガス漏れやガスの臭いがしていないかを確認!
ガス漏れやガス臭いときは、ガスを使用せず器具栓、ガスの元栓、ガスメーターバルブおよび容器バルブをすべて閉めて、LPガス販売店か緊急時連絡先に連絡してください。
ガス器具に損傷がないかを確認!
ガス器具が損傷していたときは、ガスを使用せず器具メーカーに修理を依頼してください。
■余震や停電に注意してお使いください。
ガスがしゃ断された場合は、ガスメーターの表示を確認し復帰を行ってください。
「圧力が低下した時」や「大量漏えい」のしゃ断表示の場合は、LPガス販売店の点検を受けてください。
ガスメーター(マイコンメーター)の機能と表示
● 地震時の機能
・ガスを使用中に強い地震(震度5相当以上)が起きたとき、自動的にガスをしゃ断します。
ガスを使用していないときは、ガスをしゃ断しない機能になっています。
・地震で配管の折損やゴム管がはずれたときなど、大量のガスが流れたとき、自動的にガスをしゃ断します。
● ガスしゃ断時の表示
長時間の使用又は消し忘れた時 お風呂のつけっ放しなど必要以上に使用時間が長い場合、自動的にガスをしゃ断します。 |
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地震が発生した時など ガス使用中に強い地震(震度5相当以上)が起きたときは、ガスメーターが自動的にガスをしゃ断します。 ガスを使用していないときは、ガスをしゃ断しない機能になっています。 ※ガス警報器とガスメーターが連動している場合、警報が鳴ったときも地震しゃ断と同じ表示になります。 |
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ガスの圧力が低下した時 配管の圧力が低下したとき自動的にガスをしゃ断します。 |
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ゴム管がはずれた時など(大量漏えい) 配管の折損やゴム管がはずれたときなど、大量のガスが流れたときには、 ガスメーターが自動的にガスをしゃ断します。 |
※ガス警報器とガスメーターが連動している場合、警報が鳴ったときも地震しゃ断と同じ表示になります。
ガスメーター(マイコンメーター)の復帰方法
● ガス漏れやガス臭いときは、復帰操作をせずLPガス販売店か緊急時連絡先に連絡してください。
● 地震しゃ断表示でない場合は、LPガス販売店にご相談ください。
復帰方法
● 器具栓をすべて閉めてください。 ● 使っていないガスの元栓が閉まっていることを確認してください。 |
● 左側の復帰ボタンを押してください。 ● 「ガス止」の文字が消えます。 |
● 液晶の文字とランプが点滅します。 ● 1分間お待ちください。 ※ランプが復帰ボタン部にあるものもあります。 |
● 液晶の文字とランプが消えます。 ● 復帰完了です。 ● ガスは使えます。 |
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※復帰操作をしても復帰しない場合(再び「ガス止」表示が出る)は、復帰操作を繰り返さずLPガス販売店の点検を受けてください。